
「春の祭典」の演奏
エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1950) |
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CD(LONDON POCL−3901)モノラル
LP(DECCA eclipse ECS537)疑似ステレオ
CD
1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2. 〃 /バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
エルネスト・アンセルメ指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
録音 1950年10月(1)
1949年11月(2)
(モノラル)
アンセルメのストラヴィンスキーです。アンセルメはストラヴィンスキーと親交があり多くの作品を録音していました。「春の祭典」は1回目の録音、「ペトルーシュカ」は2回目の録音です。
「春の祭典」は演奏スタイルは古いですが、アンセルメの独特の解釈は意表をつくところがあります。「春のきざし」での間の取り方、第2部「いけにえの賛美」に入る直前で和音の前に長めの間があります。また終結におけるテンポの落とし方などでしょう。第1部「誘拐」ではトランペットが普通に吹いていてステレオ録音とは違います。ホルンの強奏も素晴らしい響きです。第2部の「いけにえの賛美」は激しいリズムの変化がクリアな音で聞こえています。「祖先の呼び出し」では管楽器の強奏があります。「いけにえの踊り」は最後の終わり方が1947年版のようにピカドンで終わっています。ステレオ盤よりも完成度は高いでしょう。
「ペトルーシュカ」は第2回目の録音です。ffrrのモノラル録音は思いのほか音質がよくて聴くのも楽しいです。演奏スタイルも古さを感じさせることなく楽しめるものです。「ムーア人の部屋」のトランペット・ソロが素晴らしいのも聞き所です。
LPはディヴェルティメント「妖精の口づけ」との組み合わせでした。LPは疑似ステレオです。音質はCDの方が遙かによく、演奏もよく聞こえます。 |
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