ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ダヴィッド・オイストラフ(1958)
CD−R(Word Music Express 
       WME−M−CDR−1220-1)

1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
         (カデンツァ:ヨアヒム)
  21:58/9:25(計31分23秒)1、2楽章のみ
2.R・シュトラウス/ティル・オイレンシュピーゲルの
             愉快ないたずらOp28
3.シューマン/ピアノ協奏曲イ短調Op54
4.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67

  ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)(1)
  リリアン・カリア(ピアノ)(3)
  フランツ・コンヴィチュ二ー指揮
   ドレスデン・シュターツカペレ(1)
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(2〜4)
   1958年5月ライヴ録音(1)
   1958年4月ライヴ録音(2〜4)

 このアルバムはコンヴィチュニー指揮のライヴです。オイストラフのドイツ演奏旅行の中の1つが収録されています。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲は第3楽章が収録されておりません。テープの問題でしょう。しかしながら、このライヴのオイストラフはここでも絶品演奏を繰り広げていました。第1楽章のソロ開始ではテンポを若干落としてテンポアップしています。このにくいまでの表現力がとても効果的です。その美しい音はいかにモノラルで音質がさほどよくなくても見事にホールに響き渡っています。つやのある音で聴く展開部も素晴らしいです。第2楽章の序奏はまさにコンヴィチュ二ーの作り出すブラームスの響きです。オーボエの響きにうっとりです。ヴァイオリン・ソロが始まるとそこはオイストラフの世界でいつも変わらないその奥深い音楽があります。なんともいえないブラームスがあります。第3楽章がないのが惜しいのですが、無くてもよいほど十分堪能できます。
 他の演奏についてはここでは触れません。もともと「運命」のライヴが欲しくて購入しましたが、まさかここにオイストラフのブラームスが収録されているとは思いませんでした。


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