「春の祭典」の演奏

イーゴリ・マルケヴィッチ/ スイス・ロマンド管弦楽団(1982)
CD(CASCAVELLE VEL2004 KICC7061)

 マルケヴィッチ/スイス・ロマンド・ライヴ
1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
2.マルケヴィッチ/詩篇

  シグーネ・フォン・オステン(ソプラノ)(2)
  イーゴリ・マルケヴィッチ指揮
   スイス・ロマンド管弦楽団
   スイス・ロマンド放送合唱団(2)
    録音 1982年6月30日
    ヴィクトリア・ホール・ライヴ

 マルケヴィッチの最晩年、亡くなる1年前にスイス・ロマンドへ客演した時の「春の祭典」です。
第1部の「誘拐」「春のロンド」のど迫力はいつもながら抜群です。パーカッションは大変迫力があり、トランペットのフラッター・タンギング、ホルンの叫びということありません。ドラの大迫力は爆演と言えるほどの凄い音量です。また「大地の踊り」の迫力とスピード感も満点です。
 第2部「いけにえの賛美」直前の緊張感と和音の強打、「いけにえの賛美」の打楽器の強打、チューバの強奏とこの曲のききどころは文句無しです。そして「祖先の呼び出し」直前のルフトパウゼ(3秒の間)とティンパニの強打は圧倒的です。「いけにえの踊り」からの迫力は抜群です。マルケヴィッチのライヴはやはり感動します。
 「詩篇」はマルケヴィッチの自作自演、4つの部分からなり「神への賛美」「孤独なる者と祈り」「賛歌」「神の威光はあまねく宇宙に及ぶ感謝」と演奏されます。ソプラノ、合唱と大管弦楽の作品で迫力は満点です。


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