「春の祭典」の演奏(ピアノ版)

クリスティーナ・フロシーニ&マッシミリアーノ・バッジョ(1995)
CD(Sarx SX015−2)

ストラヴィンスキー/ピアノ・デュオ作品集
1.バレエ音楽「ペトルーシュカ」(2台のピアノ版)
2.バレエ音楽「春の祭典」(2台のピアノ版)

  クリスティーナ・フロシーニ(ピアノ)
  マッシミリアーノ・バッジョ(ピアノ)
   1995年4月24〜26日録音 

 クリスティーナ・フロシーニとマッシミリアーノ・バッジョの両名によるストラヴィンスキーです。二人は1975年からデュオ活動をしています。「ペトルーシュカ」はオーケストラにピアノが使われていますので、2台のピアノで聞いても違和感なく聴けますが、この演奏は冒頭の弾けるようなピアノの響きからして群を抜く演奏です。二人のセンスの素晴らしさはいうことありません。
 「春の祭典」はその弾けるようなリズムの交錯が他の追随を許さない見事さがあります。ともすれば不協和音ばかりに聞こえてしまうこの曲が実にバランスのとれた完成された作品であることに気づきます。聴けば聴くほど楽しくなります。頭の中でオーケストラに変換する必要のないピアノ作品としても完成された曲であると改めて思いました。第2部の序奏はピアノによるノクターンのようです。隠れた名演として絶賛したい演奏です。


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