チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

フランク・ペーター・ツィンマーマン(1987)
CD(EMI CE25-5565)

1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35 
2.プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
                 ニ長調Op19

  フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
  ロリン・マゼール指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    1987年6月録音

 フランク・ペーター・ツィンマーマンは1965年生まれのドイツヴァイオリニスト、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を演奏して神童と評判になりました。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はマゼールのサポートでメリハリをつけた演奏になっています。オーケストラのほうが力強い印象を受けます。ツィンマーマンはむしろ繊細なヴァイオリンを奏でています。第3楽章冒頭は叙情的に歌うヴァイオリンですが、主部の速いテンポは素晴らしい演奏です。
 プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番は25歳の作品で交響曲第1番「古典交響曲」と同じ時期の作品です。ツィンマーマンの叙情的なヴァイオリンは表現力豊かで味のある演奏です。第2楽章:スケルツォはプロコフィエフらしさがよく出た楽章ですがツィンマーマンの素晴らしい演奏に改めてこの作品の完成度の高さを感じます。


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