ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ベンヤミン・シュミット(1996)
CD(ARTE NOVA 74231 39114 2)

1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
       (カデンツァ:ヨアヒム) 
2.  〃  /ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op60

  ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)(1)
  クリスチャン・マンデール指揮
   ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー管弦楽団(1)
  ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー・
          プロ・アルテ四重奏団(2)
    1996年7月10〜12日録音(1)
    1996年6月2〜4日録音(2)

 ベンヤミン・シュミットは1968年ウィーン生まれ。1992年のカール・フレッシュ国際コンクールで優勝して一躍有名になりました。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲はやや遅めのテンポで堂々とした演奏を聞かせてくれます。ヨアヒム作のカデンツァは素晴らしい演奏ですが最後の上昇フレーズで高いポジションを押さえているところはハッとさせられます。第2楽章の冒頭は管楽器の美しい響きが素晴らしいです。シュミットのヴァイオリンはきれいなヴィブラートがかかり、管楽器との対話が聞きどころしょう。第3楽章は力みのないさわやかな演奏です。
 ピアノ四重奏曲第3番はジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニーのメンバーによる「プロ・アルテ四重奏団」の演奏です。この団体は1976年に結成され独自の活動をしています。ピアノ四重奏曲第3番はブラームス中期の作品でブラームスらしい響きが確立されたころの作品かと思われますが大変素晴らしい響きを出しています。


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