「海」の演奏(2)

ジャン・フルネ/日本フィルハーモニー交響楽団(1999)
CD(日本フィル自主制作 JPS-35CD)

ジャン・フルネ/フランス音楽集
1.デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」
2.ビゼー/「アルルの女」第2組曲
3.ドビュッシー/交響詩「海」
4.ラヴェル/ラ・ヴァルス

  ジャン・フルネ指揮
   日本フィルハーモニー交響楽団
  録音 1999年5月8日ライヴ(1)
      1999年5月23日ライヴ(2)
      1999年5月27日ライヴ(3)
      1999年5月9日ライヴ(4)

 日本フィルハーモニー自主制作盤の1枚。「フランス印象派の巨匠展」のタイトルでフランス音楽の名曲が4曲収録されています。
 デュカスの代表作「魔法使いの弟子」はディズニーの「ファンタジア」でおなじみです。組曲「アルルの女」はフルート・ソロがきれいなメヌエットがある第2組曲が有名です。ここでもハープの伴奏とフルートがきれいです。
 ドビュッシーの「海」は大オーケストラの作品で強弱の大きさが極端です。第1曲「海の夜明けから真昼まで」は低弦のうねりが聞き物です。波の表現では弦楽が素晴らしい。ヴァイオリン・ソロもよく聞こえています。コーダの大波の表現も素晴らしい。第2曲「波の戯れ」はコールアングレとオーボエの対話がきれいです。第3曲「風と海との対話」では低弦の迫力が素晴らしい。トランペットの響き、ホルンと弦楽の対話が素晴らしい。ヴァイオリンのフラジオレットにのる木管の美しさも見事。後半に挿入される合いの手のパッセージは挿入されませんがコーダから終結は圧倒的な迫力です。
 ラヴェルの「ラ・ヴァルス」は「ボレロ」と並ぶ名曲です。管楽器の活躍が聞き物でしょう。


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