惑星の演奏

ポール・フリーマン/チェコ・ナショナル交響楽団(冥王星付き)(2002)
CD(Victor VICC-60293)

ホルスト/組曲「惑星」Op32
 1.火星 2.金星
 3.水星 4.木星
 5.土星 6.天王星
 7.海王星
 8.コリン・マシューズ/冥王星
 9.ホルスト/海王星
  
  ポール・フリーマン指揮
   チェコ・ナショナル交響楽団
   プラハ室内合唱団女声コーラス(7〜9)
  ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(2)
   録音 2002年1月7〜10日

 チェコ・ナショナル交響楽団は社会主義崩壊後の1993年に設立されたオーケストラで7つのオーケストラから集まったメンバーによります。フリーマンは初代指揮者コシュラーが亡くなってから指揮者に就任していました。チェコの「惑星」は初めてです。
 「火星」は速いテンポで進みますが金管の迫力ある響きが聞き物です。「金星」はティルシャルのホルンの柔らかな響きがきれいです。木管楽器、弦楽器の美しさも素晴らしい。「水星」は管楽器、チェレスタがきれいです。
 「木星」は弦楽の刻み、ホルンの主題が続きますが、ホルンの響きに若干物足りなさを感じます。第3主題のホルンの演奏は速めです。またジュピターの主題は雄大な演奏になっています。「土星」の中間部のクライマックスでは鐘を押さえ気味ながら迫力は十分です。
 「天王星」は冒頭の金管の和音、ティンパニの強打が見事です。ホルンと弦楽器の主題もきれいです。「海王星」は神秘的な響きが美しいです。木管楽器のアンサンブル、ハープとチェレスタの響きがきれいです。女声ヴォカリーズの美しい響きは見事です。消えるように終わると「冥王星」が静かに始まります。やがて大きな不協和音が響きますので驚きます。最後に女声コーラスが入って終わります。最後に「海王星」がもう一度聞けるのはほっとします。


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