その他のヴァイオリン協奏曲の演奏

ベルク/ヴァイオリン協奏曲/サルヴァトーレ・アッカルド(1970年代)
CD-R(Sounds Supreme 2S-069)

1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ニ短調
2.ベルク/ヴァイオリン協奏曲
          「ある天使の思い出に」

  ザシュコ・ガブリーロフ(ヴァイオリン)(1)
  サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)(2)
  エルネスト・ブール指揮
   シュトゥットガルト放送交響楽団
  録音 1960年代(1)
      1970年代(2)

 SWFシュトゥットガルト放送交響楽団の放送録音のようです。音質が大変よいディスクです。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調はヴァイオリンと弦楽のための協奏曲です。ドイツのザシュlコ・ガブリーロフがソロを弾いています。このメンデルスゾーン13歳の時の作品が充実した音楽として伝わってきます。ガブリーロフの大変緻密な演奏が素晴らしい。第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」は大変切ないメロディが聞こえてきます。第2楽章はアンダンテ、弦楽の前奏があってヴァイオリンのソロになるセレナード風の楽章です。第3楽章「アレグロ・ノン・トロッポ〜アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」は親しみやすい主題が流れます。ヴァイオリンの美しさが際立つ演奏です。
 ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」はイタリアのサルヴァトーレ・アッカルドがソロを弾いています。この作品は2つの楽章で構成されています。マノンという少女の死を悼んで作曲されたレクイエムともいえる作品。12音技法の音楽ですが、冒頭から大変きれいな響きで始まります。アッカルドの演奏は透明感がありオーケストラと共に大変良い響きを出しています。第2楽章の冒頭は壮大な響きになっています。この演奏はこの協奏曲の新たな魅力を教えてくれます。素晴らしい名演です。


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