その他のヴァイオリン協奏曲の演奏

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番/ウォルフガング・シュナイダーハン(1967)
CD(DGG 447403-2)

1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
      (カデンツァ:シュナイダーハン)  
2.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番
          イ長調K219「トルコ風」

  ウォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
  オイゲン・ヨッフム指揮(1)
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1&2)
   録音 1962年5月(1)
       1967年2月(2)

 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でシュナイダーハンはフルトヴェングラーやケンペンとの録音ではヨアヒムのカデンツァ、チェリビダッケとの共演ではアウアーのカデンツァを弾いていましたが、この録音ではベートーヴェンがこの曲のピアノ版のために書いたカデンツァをヴァイオリン用に編曲して演奏しています。ティンパニのオブリガートが入る長大なカデンツァです。シュナイダーハンの演奏は美しく流麗です。ヨッフムのサポートもあってシュナイダーハンの最高傑作になっているのではないでしょうか。第2楽章終結のカデンツァ、第3楽章提示部のカデンツァ、後半のカデンツァとクライスラーやヨアヒムのカデンツァとは全くことなる面白さがあります。
 モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番はシュナイダーハンの指揮で弾き振りになっています。ウィーン・フィルのコンサートマスターだった彼のモーツァルトはオイストラフ同様極上のモーツァルトです。


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