
「海」の演奏(1)
マリス・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(2007) |
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CD(RCO RCO 08001)
マリス・ヤンソンス/フランス音楽名演集
1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.デュティユー/ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」
3.ラヴェル/ラ・ヴァルス
ドミトリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)(2)
マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
2007年2月1、2&4日ライヴ録音(1&3)
2007年6月7&8日ライヴ録音(2)
ヤンソンスは2004年からロイヤル・コンセルトヘボウの常任指揮者をつとめています。
ドビュッシーの「海」は初めての録音。コンセルトヘボウとしてもハイティンク以来でしょうか。第1曲ではティンパニの叩き方に最後のクライマックスでは圧倒的な迫力があります。第2曲「波の戯れ」ではオーケストラの響きが素晴らしい、バランスがよく、ハープの響きもまたきれいです。第3曲「風と海との対話」は冒頭からよどみのない流れが見事、面白いのは後半、トランペットとホルンで吹かれる合いの手パッセージです。4つのフレーズのうち2つめが1つ目と同じフレーズを吹いているので「あれっ」と思います。これはヤンソンスの指示だったのでしょうか。最後にコルネットの三連符が高らかに吹かれて終わります。
デュティユーのヴァイオリン協奏曲はスターンに献呈された曲です。かなり難解な曲ですが疲れる曲ではありません。
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」はコンセルトヘボウが得意らしく流れるような演奏に魅力があります。テンポを揺り動かすヤンソンスにピッタリついていくのは聞きものです。 |
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