「春の祭典」の演奏

フェレンツ・フリッチャイ/ケルン放送交響楽団(1953)
CD(medici arts MM020−2)モノラル

 フリッチャイ/名演集
1.ストラヴィンスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
2.バルトーク/弦楽のためのディヴェルティメント
3.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
  アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)(1)
  フェレンツ・フリッチャイ指揮
   ケルン放送交響楽団
   1951年7月8日録音(1)
   1953年5月4日録音(2)
   1953年10月5日録音(3)

 フリッチャイがベルリンRIAS交響楽団の正指揮者だった当時にケルン放送交響楽団を指揮した貴重な録音です。グリュミオーが30歳のときに録音したストラヴィンスキーの協奏曲も素晴らしい演奏です。
 またバルトークの「弦楽のためのディヴェルティメント」はフリッチャイの祖国の作品だけに得意中の得意で、これもベルリン放送との録音と比肩する名演。最後の「春の祭典」は翌1954年に手兵RIAS交響楽団とスタジオ録音していますが、それに先立つこの演奏をきいてもフリッチャイの棒さばきのうまさが光ります。打楽器の強打、管楽器の迫力は素晴らしいです。「いけにえの賛美」など現代の演奏と変わらない見事な出来です。


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