「春の祭典」の演奏

エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1957)

CD1(DECCA 443 467−2)ステレオ
CD2(LONDON KICC8535)ステレオ

ストラヴィンスキー/バレエ音楽作品集
CD1
1.バレエ音楽「春の祭典」
2.バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
3.バレエ音楽「結婚」
4.バレエ音楽「火の鳥」全曲
  ベイシア・レチッカ(ソプラノ)(3)
  ルチエンヌ・デヴァリエ(コントラルト)(3)
  ユグ・キュエノー(テノール)(3)
  ハインツ・レーフス(バス)(3)
  ジャック・ホーネファー(ピアノ)(3)
  レニエ・ペーター(ピアノ)(3)
  ドリス・ロシャード(ピアノ)(3)
  ロジャー・オーベール(ピアノ)(3)
  エルネスト・アンセルメ指揮
    スイス・ロマンド管弦楽団(1〜4)
    ジュネーヴ・モテット合唱団(3)
   録音 1957年4月(1)
       1957年10〜11月(2)
       1961年(3)
       1955年(4)
CD2
1.バレエ音楽「春の祭典」
2.バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
   録音 1957年4月(1)
       1957年10〜11月(2)

 アンセルメのストラヴィンスキーです。アンセルメはストラヴィンスキーと親交があり多くの作品を録音していました。
 「春の祭典」の演奏は演奏スタイルは古いですが、アンセルメの独特の解釈は意表をつくところがあります。 「誘拐」ではトランペットの激しいフラッター・タンギング、第2部終結におけるテンポの落とし方などでしょう。第2部の「いけにえの賛美」は激しいリズムの変化、「祖先の呼び出し」では重いティンパニの強打があります。
 「ペトルーシュカ」は第3回目の録音です。4管編成の1911年版による演奏です。1946年のロンドン・フィル、1949年のスイス・ロマンドに続く録音です。唯一のステレオ録音です。その演奏は現在においても繊細な響きと演奏が古さを感じさせることなく楽しめるものです。
 「火の鳥」はステレオ初期の録音です。アンセルメは1968年にニュー・フィルハーモニアと2回目の録音をしていますがこの貴重な録音も忘れることはできません。リムスキー・コルサコフの影響が大きいこの曲はアンセルメ得意だったのでしょう。「カスチェイ王の踊り」の迫力は満点です。なおエドモン・ルロワールのホルンが響くフィナーレは聞き所です。 
 「結婚」は声楽と4台のピアノを伴う作品です。この曲は1914〜16年の作品ですがストラヴィンスキーの声楽作品をそのままバレエにしたような作品です。


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