「春の祭典」の演奏

カレル・アンチェル/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1963)

CD1(SUPRAPHON 20CO−2822)
CD2(SUPRAPHON COCQ−83862)

ストラヴィンスキー/バレエ音楽作品集
1.バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
2.バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)

  カレル・アンチェル指揮
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 録音 1963年1月15、16日&3月4〜7日(1) 
     1962年3月26〜30日(2)

 アンチェルの「春の祭典」は当事のクラリネット首席のルジーハやホルンのシュテフェックのソロが聞かれるかなり味のある演奏です。序奏で吹かれるE♭クラはビヴラートからどうやらルジーハらしいです。春のきざしではシュテフェックのホルンソロが聞かれます。「春のロンド」は大迫力でタムタムの強打は凄いです。またホルンの叫びは圧倒的で、賢者の行列ではギロが強烈に響きます。第2部の序奏でシュテフェックのホルンが大変きれいに聞こえます。「いけにえの賛美」ではテューバとティンパニの活躍が素晴らしい。ティンパニはほとんど祭り太鼓のようです。「祖先の呼び出し」はテンポを落として独特の音楽作りをしておりユニークです。ティンパニはゆったりと叩きます。「いけにえの踊り」のホルンの強奏も凄いです。
 「ペトルーシュカ」は大変華やかな響きの演奏です。管楽器が大変はりきっているかのようです。ルジーハのクラリネットはやはり目立ちます。「ムーア人の部屋」のトランペット・ソロは明るい響きです。他では聞かれない楽しさがあります。


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