「春の祭典」の演奏

ラファエル・クーベリック/バイエルン放送交響楽団(1971)
CD−R(KAPELLMEISTER KMS−026)

クーベリックのストラヴィンスキー
1.バレエ音楽「春の祭典」
2.3楽章の交響曲
  ラファエル・クーベリック指揮
   バイエルン放送交響楽団
   1971年6月16日
    ウィーンでのライヴ録音

 クーベリックがバイエルン放送交響楽団を率いて、1971年のウィーン音楽祭に参加したときの録音です。「春の祭典」は冒頭のファゴットのソロでビヴラートがかかっていて驚きました。「春のきざし」がちょっと音がこもり気味ですがホルンのソロは大変きれいです。「誘拐」ではティンパニが大暴れ、ホルンも素晴らしい。「春のロンド」では迫力のパーカッションがありますがレンジが狭く迫力不足がもったいないです。「いけにえの賛美」直前のテンポアップは緊張感があります。「いけにえの賛美」は速いテンポでスピード感豊かな演奏、アンサンブルは抜群です。「祖先の呼び出し」も迫力のティンパニが響きます。ただ大変惜しいのは最後の数小節で、管弦楽とティンパニがずれて演奏されるところが重なってしまったことでしょう。
 3楽章の交響曲はピアノが加わる曲ですが、こちらは申し分ない演奏です。録音事態良いとはいえませんがクーベリックのストラヴィンスキーということでは貴重な録音でしょう。


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