ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ヨーゼフ・シゲティ(1928)

CD1(EMI  5 66421-2)
CD2(OPUS蔵 OPK2024)

CD1 ヨーゼフ・シゲティ名演集
1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
         (カデンツァ:ヨアヒム)
2. 〃   /ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調
                       Op108
3. 〃   /パガニーニの主題による変奏曲
                       Op35
  ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)(1&2)
  サー・ハミルトン・ハーティ指揮
        ハルレ管弦楽団(1)
  エゴン・ペトリ(ピアノ)(2&3)
  1928年12月3〜5日録音(1)
  1937年12月8日録音(2)
  1937年3月4日録音(3)
 
CD2
 1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                ホ短調Op64
 2.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op7
         (カデンツァ:ヨアヒム)
  ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
  サー・トーマス・ビーチャム指揮
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
  サー・ハミルトン・ハーティ指揮
     ハルレ管弦楽団(2)
   1933年録音(1)
   1928年12月3〜5日録音(2)
  
 シゲティのブラームス初録音は1928年のSPでした。この演奏は伴奏が「水上の音楽」の組曲で知られたハミルトン・ハーティの指揮でした。60年前の電気録音ですが、状態が大変よくて驚くほど音質がきれいです。それだけにシゲティの若々しい演奏が魅力的です。まだ晩年ほどボーイングの特徴的な演奏ではなく気迫に満ちた素晴らしい演奏です。ヴァイオリン・ソナタ第3番は1937年の録音でありこちらはずっと音質はきれいです。哀愁を帯びたヴァイオリンの響きが美しいです。
 3曲目のパガニーニの主題による変奏曲はブラームスが30歳のときのピアノ作品。主題は有名なパガニーニの24の奇想曲から第24番の主題で、パガニーニの主題として何人もの作曲家が引用しています。
 CD2のメンデルスゾーンはシゲティの録音としては珍しく、この録音は古いながらも実にロマンティックでシゲティの魅力あふれる演奏です。


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