ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ユーディ・メニューイン(1949)
CD(I GANDI DELLA CLASSICA 93.51359/10)2枚組
CD1                    
1.ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」から
               前奏曲と愛の死
2.ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための
               二重協奏曲イ短調Op102
CD2
3.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
       (カデンツァ:クライスラー)
4.ラヴェル/「ダフニスとクロエ」第2組曲

  ウィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)(2)
  エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)(2)
  ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)(3)
  ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1&4)
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
    ルツェルン音楽祭管弦楽団(3) 
  録音 1954年4月27日ライヴ(1)
      1952年1月27日ライヴ(2)
      1949年9月(8月29〜31日)ライヴ(3)
      1944年3月21日ライヴ(4)

 このアルバムはブラームスの2つの協奏曲を中心にワーグナーとラヴェルの作品を収録した徳用盤です。
 ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」は何度聞いても良い演奏です。フルトヴェングラーのワーグナーは絶品です。
 ブラームスのダブルコンチェルトは名演として名高い交響曲第1番と同じ1952年1月27日の演奏会で演奏されました。当時のコンサートマスターだったウィリー・ボスコフスキーのヴァイオリンとブラベッツのチェロによる演奏は音質はかなり良いほうでチェロの豪快な演奏が伝わってきます。ボスコフスキーの貴重な録音としても
忘れられません。
 メニューインの弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲はフルトヴェングラーとの共演でルツェルン音楽祭での演奏です。アルバムでは1949年9月録音となっていますが8月29〜31日が正しいようです。演奏の素晴らしさはいうまでもなく、メニューインの透明感豊かなヴァイオリンがホールに響き渡ります。カデンツァが素晴らしく気迫を感じます。第3楽章のオーケストラの響きが素晴らしいものです。
 ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲はベルリン国立歌劇場での演奏会です。同じプログラムに「田園」があります。戦時中の演奏ですが暗い時代にも明るい響きの音楽を求めたことでしょう。パントマイムのフルート・ソロは聞きものです。3月21日とクレジットされていますが3月20〜22日の中日を記載したようです。


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