ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アドルフ・ブッシュ(1942)
CD(MUSIC&ARTS CD−1183)

1.J・S・バッハ/ヴァイオリン協奏曲イ短調BWV1041
2.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
          (カデンツァ:ブッシュ)
3.   〃   /ロマンス第1番ト長調Op40
4.   〃   /ロマンス第2番ヘ長調Op50

  アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
   ブッシュ室内管弦楽団(1)
  フリッツ・ブッシュ指揮
   ニューヨーク・フィルハーモニック(2)
  アルフレッド・ウォーレンシュタイン指揮
   WOR放送管弦楽団(3&4)
   録音 1943年3月26日(1)
       1942年2月8日ライヴ(2)
       1942年2月21日(3&4)

 アドルフ・ブッシュのバッハとベートーヴェンです。ブッシュ室内管弦楽団とのバッハのヴァイオリン協奏曲第1番は大変きれいな演奏です。
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は兄フリッツ・ブッシュとの共演でLPでも発売されましたが、音質があまりよくなくてほとんど聴いていませんでした。このCDは音質もよくなって十分楽しめます。ブッシュの演奏はホールによく響くヴァイオリンで、生々しくしかもつやもあります。この演奏で聴かれるブッシュのカデンツァは素晴らしく、他の誰にも似ていない激しさも感じさせる見事なものです。第1楽章のあとに拍手が入ります。第3楽章のカデンツァもブッシュのオリジナルです。
 2つのロマンスは同時期の録音ですが放送録音のようです。音質はかなり良い方です。中でもロマンス第2番のまさにロマンティックな演奏は素晴らしく、奏でるヴァイオリンからこぼれる豊かな音楽があります。


トップへ
戻る
前へ
次へ