メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ダヴィッド・オイストラフ(1955)
CD(NAXOS 8.111246)

1.バッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番
               ホ短調BWV1042
2.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第4番
                    ニ長調K218 
3.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                    ホ短調Op64
 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  ユージン・オーマンディ指揮
    フィラデルフィア管弦楽団
   録音 1955年12月24日 

 オイストラフが1日で録音した3つの協奏曲です。戦後アメリカで初めて録音した名盤です。バッハとモーツァルトの協奏曲は生涯演奏した作品ですがメンデルスゾーンはモノラルの2種だけでした。チャイコフスキーのように生涯演奏はしなかったようです。
 バッハのヴァイオリン協奏曲第2番はステレオ録音同様実に美しい響きの演奏です。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番は後の演奏と比べるのもはばかる大変な名演です。オイストラフは常に完璧な演奏をしています。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は1950年頃にコンドラシンとの録音がありますが、このオーマンディとの録音は最新の録音のようにきれいな音色のヴァイオリンです。冒頭から気迫を感じさせる演奏です。なんというヴァイオリンの美しいひびきでしょうか。艶と太い音が魅力でよく楽器が鳴っています。もう50年以上も前の録音ですが、これ以上の録音はいらないと思うほど素晴らしい演奏で感動の連続です。第3楽章のめまぐるしく動く旋律の演奏は絶品です。モノラルですが音質は最良です。


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