チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アルテュール・グリュミオー(1960)
CD(PHILIPS PHCP−9632)

1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35
2.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                 ホ短調Op64
  アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
  ベルナルト・ハイティンク指揮
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
     1960年5月11〜14日録音

 グリュミオーはメンチャイを3度録音しており、これが2度目でした。(1回目は53〜56年、3回目は72〜75年)グリュミオーが39歳の時の録音でいずれも最も活動が盛んな時の演奏だけに表現力、ボウイング、さわやかなヴィブラートと済んだ音色が素晴らしい。ハイティンクは1961年にコンセルトヘボウの常任になりますのでこの録音はその前年31歳のときの録音でした。グリュミオーのサポートは見事です。
 メンデルスゾーンの冒頭はソロを大事にしておりオーケストラとのバランスが絶妙です。チャイコフスキーの序奏で聴かれる弦楽の響きは生演奏の時に聴いた印象に近く、この51年前の録音の良さに驚きます。


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