ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ヘンリク・シェリング(1973)
CD(PHILIPS PHCP−3543)

1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
    (カデンツァ:ヨアヒム)
2.ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための
       二重協奏曲イ短調Op102

  ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)(1&2)
  ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)(2)
  ベルナルト・ハイティンク指揮
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
   1973年4月24&25日録音(1)
   1970年9月14&15日録音(2)

 シェリングのブラームスはステレオ初期にモントゥーとドラティとの録音がありますが、このハイティンクとの3度目の録音はコンセルトヘボウの素晴らしい響きと相まって実に美しく、完成度の高い演奏になっています。冒頭から感動的な響きです。カデンツァはヨアヒムのものを弾いています。この舞伴奏のヴァイオリン演奏はまるでバッハを聴いているかのような奥深い響きがあり、我を忘れて聞き入ってしまいます。
 二重協奏曲はシュタルケルとの共演です。巨匠同士のぶつかりあいはまるでオイストラフとロストロポーヴィチを聴いているかのような緊張感のある演奏です。この第1楽章の冒頭の響きは何度聴いても感動します。


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