
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏
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CD(DGG POCG-3912/3)2枚組
CD1
1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
(カデンツァ:ミルシテイン)
2.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
ホ短調Op64
CD2
3.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ニ長調Op35
4.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ニ長調Op61
(カデンツァ:クライスラー)
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)(1〜3)
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)(4)
オイゲン・ヨッフム指揮(1)
クラウディオ・アバド指揮(2&3)
ダニエル・バレンボイム指揮(4)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1〜3)
シカゴ交響楽団(4)
録音 1974年12月(1)
1973年3月(2)
1972年9月(3)
1977年3月(4)
ミルシテインはブラームスのヴァイオリン協奏曲の録音を4つほど残しています。この74年の録音が最後の録音で70歳の時のものです。余裕の演奏です。研ぎ澄まされた演奏というよりも表現力豊かな演奏です。音色は大変きれいです。ミルシテイン自作のカデンツァが素晴らしい。第2楽章ではウィンナホルンとヴァイオリンの対話がきれいです。第3楽章は力強いボウイングで熱い演奏が繰り広げられています。
メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はアバドの指揮で録音しました。いずれも余裕の演奏でメンデルスゾーンはロマンティックで流麗な演奏です。第3楽章の速いフレーズはまだまだ若さを感じる凄技です。チャイコフスキーは序奏の豊かな響きとビヴラートの美しさ、提示部の演奏はオーケストラに負けない力強さがあります。第3楽章の速いフレーズも豊かな表現力と厚い響きが凄い。
ズーカーマンのベートーヴェンはアバド/シカゴ響との共演です。アメリカのスーパー・オーケストラと作り出すベートーヴェンの響きは壮大です。弦楽の厚みが凄いです。ズーカーマンのヴァイオリンがきれいすぎるほどです。そのヴァイオリンがホールに高らかに響きます。透明感のある音は極上の演奏といえるでしょう。クライスラーのカデンツァが大変きれいに響きます。第3楽章においてもオーケストラの厚い響きには圧倒されそうです。第3楽章のカデンツァも見事な演奏です。 |
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