「春の祭典」の演奏

ケント・ナガノ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1990)
CD(Virgin CLASSICS 7243 4 82003 2 7)

ケント・ナガノ/管弦楽作品集
1.ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
  (1947年版)
2.プロコフィエフ/行進曲
  〜3つのオレンジへの恋より
3.R・シュトラウス/サロメの踊り
4.   〃    /組曲「町人貴族」より

  ケント・ナガノ指揮
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
   リヨン国立歌劇場管弦楽団(2〜4)
   1990年12月録音(1)
   1995〜96年録音(2〜4)

 アメリカ生まれのケント・ナガノのアルバムです。「春の祭典」は「春のきざし〜乙女の踊り」から異様なまでのリズムの刻みの凄さを感じます。「誘拐」の緊張感、ホルンの雄叫び、「春のロンド」のパーカッションの迫力と申し分ない演奏です。第2部「いけにえの賛美」直前の緊張感、スピード感豊かな和音の連続と、「いけにえの賛美」の凄まじい緊張感、「祖先の呼び出し」のティンパニの迫力と枚挙にいとまがありません。
 プロコフィエフの「行進曲」は小品ながら全く手を抜かない緊張感あふれる演奏です。「サロメの踊り」は大オーケストラの魅力たっぷりで、パーカッションの響きには圧倒されます。オーボエの嘆きがまた素晴らしい。ピアノが入る「町人貴族」は8曲の抜粋ですがこれも素晴らしい名演です。


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