チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

藤川 真弓(1974)
CD(BELART 450 054−2)
             
ヴァイオリン協奏曲集
1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                 ホ短調Op64
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35

  アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)(1)
  藤川 真弓(ヴァイオリン)(2)
  ベルナルト・ハイティンク指揮   
   ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1)
  エド・デ・ワールト指揮
   ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(2)
    1960年5月11〜14日録音(1)
    1974年録音(2)

 メンデルスゾーンはグリュミオー、チャイコフスキーは藤川真弓の演奏です。
メンデルスゾーンはグリュミオー2度目の録音でした。フランコ・ベルギー派の代表的なヴァイオリニストですが、その響きはつやのある実に美しいものです。オリジナルはチャイコフスキーとのカップリングです。録音はソロを強調したもので。グリュミオーの美音を堪能できるでしょう。
 藤川真弓は1970年のチャイコフスキー・コンクールで2位に入賞しましたが、この時の1位はクレーメル、また同じく2位を分け合ったのがスピヴァコフでしたので競争は激しいものだったたでしょう。このチャイコの演奏は繊細な響きのヴァイオリンがきれいな第1楽章、ヴァイオリンをたっぷり響かせた第3楽章と抜群のテクニックをみせた藤川真弓の代表的な録音といえるでしょう。


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