チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

佐藤 陽子(1974)
CD(TOKYO FM TFMC−0003)

1974年新日本フィル定期ステレオ・ライヴ
1.ロッシーニ/歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                   ニ長調Op35
  佐藤 陽子(ヴァイオリン)(2)
  斎藤 秀雄指揮
  新日本フィルハーモニー交響楽団
   1974年2月18日ライヴ録音
       東京文化会館

 この演奏会は斎藤秀雄の最後の公開演奏会というもので、ソリストに1966年のチャイコフスキーコンクールで3位入賞、1972年のパガニーニ国際コンクールで第2位入賞の佐藤陽子(マリア・カラスに声楽を師事してソプラノ歌手としても活躍した異色の音楽家)を迎えての演奏会でした。
 「セヴィリアの理髪師」序曲は「イギリスの女王エリザベス」序曲の楽譜を使用しており、第2主題の音型が違うものです。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は数カ所のカットがある版を使用していますが、その演奏は大変な熱演で、生で聞いたら感動の連続でしょう。しかも、第3楽章の大詰め、最後の4小節を残してヴァイオリンの弦が切れてしまい、最後の大事な8分音符2つを弾けずに終わるというハプニング付きの演奏でした。


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