「海」の演奏(2)

アルトゥーロ・トスカニーニ/フィラデルフィア管弦楽団(1942)
CD(RCA 60311-2RG)アメリカ盤

1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.   〃   /イベリア
3.レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」
  アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
    フィラデルフィア管弦楽団
  録音 1942年2月8&9日(1)
      1941年11月18日(2)
      1941年11月19日(3)

 このアルバムはトスカニーニがフィラデルフィアを指揮した貴重な録音です。ストコフスキーとオーケストラを交換する企画でした。ストコフスキーがNBCを指揮した録音が残っています。
 「海」は録音が古いながらも第1曲「海の夜明けから真昼まで」は弦楽のさざなみ、きらめき、フルートの美しい響き、ホルンの響きが素晴らしいものです。コーダの大波は打楽器、管楽器の厚みのある演奏が素晴らしい。第2曲「波の戯れ」は管楽器の響きき、グロッケンとハープの素晴らしい響きが聞きもの。第3曲「風と海との対話」では冒頭の響きが凄いです。弦楽の刻みが圧巻です。トランペットの響き、ホルンと弦楽の対話も素晴らしいです。弦楽が波しぶきのように聞こえています。後半の合いの手パッセージは挿入されませんが終結の圧倒的な演奏、やはりトスカニーニは凄いです。
 「イベリア」はNBCの演奏と変わらない気迫に満ちた演奏が聴かれます。オーケストラが違ってもトスカニーニの演奏は変わりません。
 レスピーギの「ローマ三部作」はトスカニーニが得意とする作品でした。この「ローマの祭り」もまた見事な響きを引き出した演奏です。


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