「海」の演奏(2)

ポール・パレー/デトロイト交響楽団(1955)
CD(mercury 434 343-2 PHCP10229)

1.ドビュッシー/イベリア
2.  〃   /牧神の午後への前奏曲
3.  〃   /交響詩「海」
4.ラヴェル/バレエ「マ・メール・ロワ」
  ポール・パレー指揮
   デトロイト交響楽団
  録音 1955年12月(1〜3)
      1957年3月(4)

フランスの指揮者ポール・パレーがステレオ初期にデトロイト交響楽団を指揮した名盤です。マーキュリーの録音の中でもひときわ輝く録音。
 「イベリア」はスペイン情緒豊かで、その録音の良さは格別です。「牧神の午後への前奏曲」はフランスのオーケストラ以上にきれいな演奏といっても過言ではないでしょう。ハープのはじけるような響きは驚きです。 
 「海」は第1曲「海の夜明けから真昼まで」はステレオ効果抜群です。弦楽のさざなみ、きらめき、フルートの美しい響き、ホルンの響き、どれをとっても最高級のものです、コーダの大波は打楽器の活躍が素晴らしい。第2曲「波の戯れ」は管楽器の斬新な響き、パーカッションとハープの素晴らしい響きが聞きもの。第3曲「風と海との対話」では冒頭の響きが凄いです。トランペットの響き、ホルンと弦楽の対話も素晴らしいです。後半の合いの手パッセージは挿入されませんが終結の圧倒的な演奏は凄いです。
 「マ・メール・ロワ」はLPで聴いた時の迫力は忘れられません。「パゴダの女王レドロネット」の中で強烈に響きタムタムが凄いです。


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