チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

千住真理子(1986)
CD(JVC VDC−1087)

1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                  ホ短調Op64
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                  ニ長調Op35

  千住 真理子(ヴァイオリン)
  デイヴィッド・シャローン指揮
     ウィーン交響楽団
  録音 1986年1月2〜4日
     ウィーン・コンツェルトハウス

 千住真理子23歳のときの録音。デビュー盤でした。コンツェルトハウスに響くヴァイオリンは透明で美しく、メンデルスゾーンは第1楽章のテンポがやや遅めで、かえってこれがヴァイオリンの美しい響きを出すには丁度良いくらいでした。千住真理子のヴァイオリンは大変きれいで、斬新なまでの歌いこみがあります。第3楽章ではきれいなレガートとポルタメントの序奏から流れるような主部といい並々ならぬ思いが感じられます。
 チャイコフスキーの協奏曲は第1楽章のレガート気味のボーイングがきれいです。ヴァイオリンも大変つやのある響きです。すすりなくようなボウイングも素晴らしく、若い時から完成度の高い演奏をしていたことがわかります。カデンツァも素晴らしい演奏です。第3楽章も見事な演奏です。


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