ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

アマデウス・ウェーバージンケ(ピアノ)(1971)
CD(BERLIN classics BC−2077−2)

ベートーヴェン/名曲集
1.ピアノ協奏曲ニ長調Op61
   (カデンツァ:ベートーヴェン)
2.合唱幻想曲Op80

  アマデウス・ウェーバージンケ(ピアノ)(1)
  ギュンター・コーツ(ピアノ)(2) 
  クルト・マズア指揮(1)
  フランツ・コンヴィチュニー指揮(2)
   ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
   ライプツィヒ放送合唱団(2)
      1971年3月録音(1)
      1960年8月録音(2)
           
 このアルバムは1993年のゲヴァントハウス創立250年の記念アルバムでした。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノ版はベートーヴェンが曲の普及のためにピアノで弾けるようにアレンジしたものでした。古くから知られシュナイダーハンはこのオリジナル・カデンツァをヴァイオリン用にアレンジして弾いていました。ピアノ版の録音は、ピーター・ゼルキンが小澤征爾の指揮で録音して知られるようになり、このウェーバージンケは同じ頃の録音です。マズアのサポートで奥深い響きを出しておりこの曲のもうひとつの魅力を教えてくれます。
 コンヴィチュニーの合唱幻想曲は歴史に残る名演でした。ピアノのギュンター・コーツのソロが大変きれいです。この曲はピアノ協奏曲第5番「皇帝」と同時期に書かれています。傑作の森の名曲で、オーケストラとピアノの対話など前半3分の2はピアノ協奏曲、合唱の入る部分は残りの3分の1ほどで、交響曲第9番のフィナーレを思わせます。ピアノはオブリガートになっています。


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