「海」の演奏(2)

マルク・スーストロ/ロワール・フィルハーモニー管弦楽団(1986)
CD(FORLANE D30L−5015)

1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.ラヴェル/「ダフニスとクロエ」組曲第2番
3.ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
4.ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

  マルク・スーストロ指揮
   ロワール・フィルハーモニー管弦楽団
   マルシアル・プロスト(ホルン)(4)
    1986年7月録音

 マルク・スーストロのフランス音楽集です。ドビュッシーとラヴェルの名曲が収録されています。
 ドビュッシーの「海」は第1曲「海の夜明けから真昼まで」の海の表現が素晴らしい。コーダの大波の表現は迫力あります。第2曲「波の戯れ」では管楽器の響きとパーカッションが素晴らしい。第3曲の「風と海との対話」ではホルンと弦楽の対話が見事で波の表現も素晴らしい。後半に挿入されるパッセージは入りませんが最後にコルネットの三連符が高らかに響いて終わります。
 「ダフニスとクロエ」は「夜明け」ではピッコロとフルートの響きが素晴らしい。「パントマイム」でもフルートは素晴らしい響きを出しています。
 「牧神の午後への前奏曲」はフルート・ソロのあとに響くホルンの明るさがたまりません。フランスのオーケストラらしい演奏です。「亡き王女のためのパヴァーヌ」も同様です。ビヴラートはほとんどかけませんが明るくきれいな響きのホルンとオーボエが聞き物です。


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