「海」の演奏(2)

ジュゼッペ・シノーポリ/フィルハーモニア管弦楽団(1988)
CD(DGG POCG-1035)

1.ラヴェル/バレエ音楽「ボレロ」
2.  〃 /「ダフニスとクロエ」組曲第2番
3.ドビュッシー/交響詩「海」

  ジュゼッペ・シノーポリ指揮
   フィルハーモニア管弦楽団
   ケニス・スミス(フルート)(2)
  録音 1988年8月

  シノーポリ/フィルハーモニア管のフランス音楽です。ラヴェルの「ボレロ」ではトロンボーンのあまく流れるようなソロが印象的でした。「ダフニスとクロエ」では何といっても「パントマイム」のフルート・ソロが聞き所です。
 「海」は第1曲「海の夜明けから真昼まで」はやや遅めのテンポの演奏ですが、弦楽のきらめき、波の表現、ハープの響きがきれいです。コーダの大波、波しぶきは打楽器の活躍が素晴らしく大迫力です。第2曲「波の戯れ」は管楽器とグロッケンがつくり出す絶妙な響きが素晴らしいです。わりあい穏やかな海の印象です。第3曲「風と海との対話」では冒頭の響きが凄いです。パーカッションの響きが素晴らしい。続くトランペットと大太鼓の響きが印象に残ります。ホルンと弦楽の対話も素晴らしいです。パーカッションの活躍はここでも凄いです。後半の合いの手パッセージは挿入されませんが終結の厚みのある響きは圧倒的です。


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