2000年以後の「春の祭典」

マリス・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ(2006)
CD(RCO RCO 08002)

マリス・ヤンソンス/ストラヴィンスキー名演集
1.ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」
                  (1919年版)
2.    〃    /バレエ音楽「春の祭典」

  マリス・ヤンソンス指揮
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  2007年6月7、8日&12月14日ライヴ(1)
  2006年6月25日&11月15、16日ライヴ(2)

 マリス・ヤンソンスはオスロ・フィルハーモニーと春の祭典&ペトルーシュカを1992年に録音していました。
ヤンソンスは2004年からロイヤル・コンセルトヘボウの常任指揮者をつとめており、このライヴ録音はそのコンビのお手並みを拝見という演奏ですが、コリン・デイヴィス以来の名演奏になっています。
「火の鳥」では「王女達のロンド」の美しさ、「カスチェイ王の凶暴な踊り」の迫力、フィナーレの圧倒的な響きが聞き物。
 「春の祭典」は第1部「春のきざし・・・・」からはっとさせる響きがあります。「誘拐」から「春のロンド」では管楽器や打楽器だけでなく弦楽器の音の厚みに驚きます。「大地の踊り」の緊張感には胸の高鳴りを感じます。第2部「いけにえの賛美」直前の緊張感、ドラの響き「いけにえの賛美」がまた凄い演奏です。打楽器と管楽器の叫びに圧倒されます。「祖先の呼び出し」のティンパニの強打も完璧です。久々に聴く名演奏です。


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