
惑星の演奏
サー・チャールズ・マッケラス/ロイヤル・リヴァプール・フィル(1988) |
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CD(Virgin CLASSICS VIRGO VJ791457−2)
ホルスト/管弦楽作品集
1.組曲「惑星」Op32
火星(6:56) 金星(8:02)
水星(3:55) 木星(7:31)
土星(9:25) 天王星(6:08)
海王星(6:42)
2.歌劇「どこまでも馬鹿な男」より
3つのバレエ音楽
サー・チャールズ・マッケラス指揮
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
同合唱団女声コーラス(海王星)
録音 1988年6月
リヴァプール・フィルハーモニー・ホール
チャールズ・マッケラスはオーストラリア出身の指揮者ですがイギリスでの活躍が多いです。マッケラスはヤナーチェクが得意な指揮者でイギリス音楽の録音は多くありませんが、さすがに素晴らしい演奏をしてくれます。
「火星」はパーカッションの扱いが素晴らしくタムタムの連打が凄まじいほどに鳴り響きます。金管の第2主題のうねりも素晴らしい響きです。「金星」はきれいなアダージョ、ホルンが幻想の世界に導くように美しい音が聞こえます。弦楽器の透明な響きが素晴らしい。
「水星」は管楽器のアンサンブルとチェレスタの絶妙な響きがきれいです。「木星」は管と弦のバランスよい演奏で、第2主題の勢いのある演奏、第3主題のホルンがまた見事なアンサンブルになっています。絶妙なテンポアップが素晴らしい。やがて歌われる第4主題の美しさがまた絶品です。何度聞いてもこのジュピターの主題はいいものです。「土星」は序奏における弦楽器のクレッシェンド〜デミヌエンドが素晴らしい。オーボエのあとにチェロで高音域を弾かせるという緊張感はホルストのねらいでしょう。中間部で鳴り響く鐘は大きいです。これはさすがです。「天王星」は金管のフェルマータのあとのティンパニの強打が素晴らしい。第2主題のホルンと弦楽器の響きがきれいです。「海王星」は弱奏による神秘的な響きがきれいです。ハープとチェレスタの融合が絶妙です。女声合唱が入ってからの神秘的な響きはなんともいえません。
「どこまでも馬鹿な男」の「3つのバレエ音楽」は管楽器の活躍する第1曲「地の聖霊の踊り」、ヴィオラとチェレスタで始まる穏やかな第2曲「水の聖霊の踊り」、そして明るく管楽器のダンスのようで賑やかな第3曲「火の聖霊の踊り」が続けて演奏されます。 |
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