チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ヴァディム・レーピン(1989)
CD(RG CRCB-10001)
 
1989年エリザベート王妃国際コンクール
1. パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第1番
                   ニ長調Op6   
2. チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35

 諏訪内晶子(ヴァイオリン)(1)
 ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)(2)
  ジョルジュ・オクトール指揮
   ベルギー国立管弦楽団
   1989年5月ライヴ録音 

  諏訪内晶子は1990年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝していますが、この録音はその前年1989年17歳でエリザベート王妃国際コンクールで第2位に入賞した時のものです。第1位がレーピンでした。
 諏訪内のパガニーニは非の打ち所のない演奏でした。緊張感ありボウイングの鮮やかさなど素晴らしく、この1番の数多い録音の中でも輝きのあるものです。
 第1位のレーピンはこの時18歳でした。彼は11歳の時にヴィエニャフスキ国際コンクールのジュニア部門で優勝して一躍有名になりました。この本選会の演奏は弾き慣れたチャイコフスキーをさらに磨きをかけて臨んだもので恐らく共演のオーケストラもびっくりでしょう。ヴァイオリンの響きがきれいなばかりでなくテクニックは抜群です。大喝采の拍手でした。


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