チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

イツァーク・パ−ルマン(1990)
CD(YEDANG YCC−0122)

ズビン・メータ/ライヴ録音集
1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                 ニ長調Op35
2.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op92

  イツァーク・パ−ルマン(ヴァイオリン)(1)
  ズビン・メータ指揮
   イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 1990年4月27日ライヴ録音

 このアルバムはメータ/イスラエル・フィルの演奏会にイスラエル出身のパールマンがソリストに迎えられたライヴ録音です。パールマンはまだ44歳で力強いヴァイオリンが聴かれます。ヴァイオリン協奏曲第1楽章のカデンツァの力強さは素晴らしいものです。第2楽章のポルタメントもきれいです。第3楽章冒頭のソロもパールマンのボウイングが冴えます。
 メータのベートーヴェンはゆったりとした第1楽章序奏が印象的です。また提示部においてはレガート気味の弦楽が大変きれいでした。第2楽章:アレグレットは冒頭1音1音しっかりと弾く重々しい響きが印象的でした。この楽章では主題と対旋律のからみあいの妙がありますが、実に素晴らしい。第3楽章:スケルツォの見事なアンサンブルも聞き物です。フィナーレの音の厚みは全曲の聞き所ですが、このリズム感、音の流れ、まるで急流を下るような激しい曲を見事に演奏しています。


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