メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

イツァーク・パールマン(1993)
CD(ERATO 4509-91732-2)

1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
                ホ短調Op64
2.プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲
              第2番ト短調Op63
  イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
  ダニエル・バレンボイム指揮
    シカゴ交響楽団
   録音1993年5月13〜18日

 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はパールマン3度目のスタジオ録音でした。プレヴィン(1972)ハイティンク(1983)についで10年ぶりの録音は円熟味を増した素晴しいヴァイオリンです。旧録音もそれぞれ素晴しいものですが、この録音はシカゴで行われておりホールの響きやオーケストラのソリストの違いなど興味がつきません。
 プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番はロジェストヴェンスキーと1982年に1番と2番を録音していました。10年ぶりの録音では名曲の第2番を録音していました。冒頭のヴァイオリン・ソロの奥深い響きと美しい音が素晴らしく、やがて細かいフレーズの演奏の見事なこと、クレヴェンジャーのホルンが聞こえてきたりまるでロメオとジュリエットを聞くような美しいメロディが聞こえたりです。第3楽章の鮮やかな演奏など素晴らしく、ピツィカートの強さも驚きです。このプロコフィエフは特筆すべき名演といえましょう。


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