チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

サラ・チャン(1992)
CD(EMI TOCE−13392)
 
1.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                ニ長調Op35
2.ブラームス/ハンガリー舞曲集第7番イ長調
3. 〃   /ハンガリー舞曲集第2番ニ短調
4. 〃   /ハンガリー舞曲集第4番ロ短調
5. 〃   /ハンガリー舞曲集第1番ト短調
          (以上ヨアヒム編)(2〜5)

  サラ・チャン(ヴァイオリン)
  サー・コリン・デイヴィス指揮
    ロンドン交響楽団(1)
  ジョナサン・フェルドマン(ピアノ)(2〜5)
    1992年10月録音(1)
    1993年1月録音(2〜5)

 サラ・チャンは1980年生まれですから、この録音は12歳のものです。チャイコフスキーの録音ではまだ体の小さかったサラ・チャンが弾いたヴァイオリンは4分の3サイズといいますからびっくりです。このヴァイオリンからこぼれる音楽は少女のものではなく、立派な大人の音楽です。テクニックといい、ボウイングのうまさ、オーケストラに負けない音量と見事なものです。第3楽章冒頭の演奏は大人顔負けの迫力です。
 ハンガリー舞曲はヨーゼフ・ヨアヒム編曲による楽譜を使っています。小さいころから愛奏していたのでしょうか。まさに自分のものにできあがっているようです。第4番の哀愁的なメロディはオーケストラよりもきれいです。


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