チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

マキシム・ヴェンゲーロフ(1995)
CD(TELDEC elatus 0927-46743-2)

.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
                ニ長調Op35
2.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op47

  マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)
  クラウディオ・アバド指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
  ダニエル・バレンボイム指揮
   シカゴ交響楽団(2)
    1995年5月録音(1)
    1996年1月録音(2)

 マキシム・ヴェンゲーロフは1974年シベリア生まれ。1985年10歳でリピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクールのジュニア部門で優勝して以来頭角を現し、多くの指揮者とオーケストラで協奏曲の録音を残しておりそのほとんどが名盤として知られています。2007年に右肩を壊してから演奏活動を休止しており、ロストロポーヴィチとの共演などは貴重な録音となりました。
 アバドとのチャイコフスキーはオリジナルのカップリングがグラズノフのヴァイオリン協奏曲でした。このチャイコフスキーはスピード感と豊かな音楽性に満ちた名演です。第3楽章冒頭のはじけるピツィカートは見事です。そしてたっぷりと歌う導入部が絶品でょう。
 バレンボイムとのシベリウスは映像もありますが、大変表情豊かに歌っており、この数ある演奏の中でもベスト盤にあげられる演奏です。この曲は雄大さをもつかたわら哀愁的なメロディーと重音奏法が聞きどころです。


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