チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲の演奏

諏訪内 晶子(2000)
CD(PHILIPS UCCP-1024)

1.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
  ホ短調Op64
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
  ニ長調Op35   

  諏訪内 晶子(ヴァイオリン)
  ウラディミール・アシュケナージ指揮
    チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2000年9月7&8日
     プラハ/ドヴォルザーク・ホール

 諏訪内晶子は1990年のチャイコフスキー・コンクール優勝後、ジュリアード音楽院やコロンビア大学で研鑽を積んで、1995年から本格活動を始めました。この2000年の録音からかつてハイフェッツが使用していたストラディバリ「ドルフィン」を弾いています。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は初めての録音ですが、すでに研究しつくしたような素晴らしい演奏です。ヴァイオリンが大変よく響いています。第2楽章、第3楽章と魅力あふれるヴァイオリンが聴かれます。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は何度となく演奏したことでしょう。90年のライヴもありますが、このチェコ・フィルとの共演はまたオーケストラの違いが生む響きの違いを楽しむことができます。ドヴォルザーク・ホールに響くチャイコフスキーもまたいいものです。第2楽章のヴァイオリン・ソロでコン・ソルディーノの響きが実にきれいです。第3楽章冒頭のソロは素晴らしく、続く速いフレーズの演奏も絶品です。ホルンやオーボエの美しい音を聞くのもまた楽しみです。 


トップへ
戻る
前へ
次へ