「海」の演奏(1)

エフゲニー・スヴェトラーノフ/フランス国立管弦楽団(2001)
CD(naive V4946)

スヴェトラーノフ/ドビュッシー&スクリャービン
1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.スクリャービン/法悦の詩(交響曲第4番)

  エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
    フランス国立管弦楽団
    2001年1月25日ライヴ録音(1)
    2001年1月28日ライヴ録音(2)

 スヴェトラーノフは晩年好んでドビュッシーを演奏していました。このフランス国立を指揮した「海」は演奏時間29分というゆったりとしたテンポでの演奏でした。壮大な第1曲、第2曲「波の戯れ」ではテンポを変えながら盛り上げています。第3曲「風と波との対話」では弦楽器とホルンの対話の部分が大変雄大な演奏になっています。中間のヴァイオリンのフラジオレットの張りつめた緊張感が見事です。後半の合いの手のパッセージはホルンとトランペットによりゆったりと挿入され、大変感動的です。また最後のフェルマータの前にトランペットの三連符が鳴り響きます。
 スクリャービンの「法悦の詩」はスヴェトラーノフが若いときから指揮していた曲でした。フランスのオーケストラで演奏するとロシアのオーケストラ同様明るい響きの管楽器がこの曲の特徴的な響きを出していて壮大な響きの演奏になりました。こちらは演奏時間25分です。  


トップへ
戻る
前へ
次へ