ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番の演奏

アン・アキコ・マイヤース(1988)
CD(CANYON CALASSICS D32L0010)

1.バーバー/ヴァイオリン協奏曲Op14
2.ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op26

  アン・アキコ・マイヤース(ヴァイオリン)
  クリストファー・シーマン指揮
   ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 1988年9月18〜20日
   ロンドン、アビーロード・スタジオ

 アン・アキコ・マイヤースはアメリカのヴァイオリニストです。
 バーバーのヴァイオリン協奏曲は1941年に初演された作品で、3つの楽章で構成されています。第1楽章はアレグロ、穏やかに始まりヴァイオリンのソロがオーケストラと共に歌われます。この作品は20世紀作品とはいっても古典的で聴きやすいものです。情景描写音楽のようです。第2楽章はアンダンテ、オーボエの抒情的な主題で始まります。ホルンのソロに続いてヴァイオリンのソロが歌われます。第3楽章はプレスト・イン・モト・ペルペチュオ、大変忙しく動きまわるような主題が続きます。この楽章はオーケストラも力が入ります。オブリガート・ピアノまで加わって盛大に終わります。
 ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は序奏のあとに歌われるヴァイオリンのソロがきれいです。レガートでたっぷりと歌うマイヤースのヴァイオリンは素晴らしい。重音も鮮やかで、楽器がよく響きます。第2楽章のアダージョは情感豊かに歌っています。この曲の聴きどころでもあります。第3楽章も鮮やかなテクニックで重音の多いこの曲を見事に弾いています。マイヤースは当時日本のテレビCMに登場して第2主題を披露していました。この曲でもオーケストラも素晴らしい響きを出しています。


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