ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

カトリーン・ショルツ(2006)
CD(BERLIN Classics 0016102BC)

ショルツ/ブラームス&シベリウス
1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
         (カデンツァ:ヨアヒム)
   21:28/8:42/7:54(計38分04秒)
2.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op47

  カトリーン・ショルツ(ヴァイオリン)
  ミヒャエル・ザンデルリンク指揮
    ベルリン室内管弦楽団(1)
    ベルリン放送交響楽団(2)
   2006年7月2&3日録音(1)
   2006年6月27〜29日録音(2)

 カトリーン・ショルツは1991年のクーレンカンプ国際コンクールで優勝しており、1995年からベルリン室内管弦楽団の音楽監督に就任しています。音色は繊細でつやのある響きを出し、音楽性も豊かです。ブラームスの協奏曲は小編成のオーケストラをバックに実に美しい演奏で、時折ポルタメントを使うなどショルツの世界を作り出しています。ヨアヒムのカデンツァは完璧で流れるような演奏に聴き惚れてしまいます。第2楽章冒頭では管楽器のアンサンブルが見事です。ヴァイオリンも実に美しく、ポルタメントが泣かせます。第3楽章冒頭でアルペッジョをきかせるなどショルツのブラームスは21世紀の名演のひとになりそうです。
 シベリウスの協奏曲は繊細な冒頭のソロが美しく、オーケストラもシベリウスの響きをきれいに出しています。ソロ部分の重音奏法のうまさもさすがといえます。第3楽章の弾むリズムを完璧に弾ききっています。


トップへ
戻る
前へ
次へ