惑星の演奏

サー・エードリアン・ボールト/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1959)

CD1(MCA MCD−80099)
CD2(MCA MCAD2−9813A)
CD1
1.ホルスト/組曲「惑星」Op32
  1)火星 2)金星
  3)水星 4)木星
  5)土星 6)天王星
  7)海王星
2.ヴォーン・ウィリアムズ/
   グリーンスリーヴスによる幻想曲
3.ヴォーン・ウィリアムズ/
   トーマス・タリスの主題による幻想曲

  サー・エードリアン・ボールト指揮
  ウィーン国立歌劇場管弦楽団
  ウィーン・アカデミー合唱団(海王星)
   録音 1959年3月15〜27日
     ウィーン・コンツェルトハウス
CD2
1.ホルスト/組曲「惑星」Op32
  1)火星 2)金星
  3)水星 4)木星
  5)土星 6)天王星
  7)海王星
 サー・エードリアン・ボールト指揮
  ウィーン国立歌劇場管弦楽団
  ウィーン・アカデミー合唱団(海王星)
   録音 1959年3月15〜27日
     ウィーン・コンツェルトハウス

 ボールト4度目の「惑星」で初のステレオ録音でした。これは70歳の時の録音です。ウィーンのオーケストラで初の「惑星」でした。
 「火星」は録音のせいか各楽器のバランスがよくないですが、迫力ある響きがあります。パーカッションとトランペットが目立ちます。「金星」はウィンナホルンのソロがきれいです。ノンヴィブラートの演奏がこの曲によく合います。ウィンナオーボエのチャーミングな響きがウィーンのオーケストラらしいです。弦楽の響きはきれいです。
 「水星」は音楽の流れによどみはなく実にきれいな演奏です。グロッケンがよく響いています。後半の弦の刻みはボールトならではの抜群の響きを出しています。「木星」は冒頭から良い響きを出しています。ウィンナホルンの響きがたまりません。第2主題の響きも見事で、第3主題のホルンの響きはウィンナホルンの美しさがあります。第4主題「ジュピターの主題」はホルンと弦楽の厚みのある響きが素晴らしいです。
 「土星」の序奏は低弦のうなり、ヴァイオリンとヴィオラの透明感のある響きが素晴らしい。第2主題もきれいです。中間部のクライマックスでは
鐘を大きく響かせていて迫力は十分です。「天王星」は冒頭ゆったりとした金管の和音とティンパニの強打が見事です。管楽器と弦楽器の流れもよく、ホルンと弦楽の主題も美しさも見事です。
 「海王星」はフルートの神秘的な響きが美しいです。木管楽器のアンサンブル、ハープとチェレスタの響きがきれいです。クラリネットの主題が大変きれいです。女声ヴォカリーズの美しい響きは素晴らしくハープにのって消えていきます。
 ヴォーン・ウィリアムズの「グリーンスリーヴスによる幻想曲」と「トーマス・タリスの主題による幻想曲」はボールとの得意な曲でしょう。弦楽アンサンブルが生き生きしています。


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