ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ジネット・ヌヴー(1948.5.3)


CD1(PHILIPS PHCP-3411)モノラル
CD2(ACANTA 43314)擬似ステレオ
CD3(Altus TALT001)モノラル

CD1&CD2
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
    (カデンツァ:ヨアヒム)
  22:12/9:40/7:56(計39分48秒)
  ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
     北ドイツ放送交響楽団
   1948年5月3日ライヴ録音
CD3
1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
    (カデンツァ:ヨアヒム)
  22:12/9:40/7:56(計39分48秒)
2.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番
                 ニ短調Op108
  ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
     北ドイツ放送交響楽団
  ジャン=ポール・ヌヴー(ピアノ(2)
   録音1948年5月3日ライヴ(1)
      1949年9月21日(2)

 スタジオ録音の2年後にハンブルクで演奏したライヴ録音です。ブラームスの大家シュミット=イッセルシュテットとの共演でした。ヌヴーの思い入れが感じられ第1楽章ではソロをたっぷりと歌いこんでブラームスの美しさ、精神性の高さを引き出しています。テンポは遅めでメロディーの美しさが際立っています。これほど音楽性豊かなブラームスはなかなか聞けないでしょう。カデンツァの気迫に満ちた演奏も凄いです。
 第2楽章の序奏からソロに入るところは大変きれいで、スタジオ盤以上の豊かな音楽性を感じます。中間部のヴァイオリンの艶のある響きがたまりません。第3楽章の歌い方も素晴らしいものがあります。オーケストラに負けない音量は女流を超えるパワーがあります。28歳のヌヴーの燃焼度の高さがこの音楽に輝きを与えています。
 CD1のモノラル盤のほうが音質はきれいです。CD2はステレオプレゼンスが加えられていますが広がりは大きくはありません。聴いているとどちらもヌヴーの音楽に引き込まれてしまいます。CD3は2016年発売のAltus盤で音質は良好です。


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