ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ジョコンダ・デ・ヴィート(1952)
CD(URANIA URN22.207)

1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
       (カデンツァ:ヨアヒム) 
2.ワーグナー/ジークフリートの牧歌

  ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)(1)
  ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
   トリノ・イタリア放送交響楽団
    1952年3月7日ライヴ録音(1)
    1952年6月6日ライヴ録音(2)

 イタリアの名ヴァイオリン奏者ジョコンダ・デ・ヴィートとフルトヴェングラーの共演です。3月11日にはメンデルスゾーンの協奏曲を演奏していました。
 デ・ヴィートの弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲はすでに1941年にケンペンとのSP録音がありました。このフルトヴェングラーとの共演はLPでは音質が悪かったのですが、このCDはきれいな音質になっています。デ・ヴィートのすすり泣くようなヴァイオリンはこのブラームスにおいては大変感動を呼ぶ演奏になっています。カデンツァは厚みのある響きで丁寧に歌っています。第2楽章の管楽器とヴァイオリンの対話のきれいなところも聞きものです。デ・ヴィートのすすりなくヴァイオリンは絶品です。
 「ジークフリートの牧歌」はフルトヴェングラーがウィーン・フィルと名演を残していますが、このトリノのオーケストラとの演奏がまた大変きれいです。管楽器のうまさもあり感動的な演奏になっています。ホルンのうまさも聴きものです。


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