ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ジャック・ティボー(1953)
CD(PHILIPS UCCP−3418)

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
       (カデンツァ:ヨアヒム)
  ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
  ジャン・フルネ指揮
   コンセール・パドルー管弦楽団
   1953年1月18日録音
        パリ・ライヴ

 フランスの巨匠ジャック・ティボーはブラームスとベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をスタジオ録音せずに亡くなっていました。このライヴは唯一のブラームスで72歳の時の演奏でした。時折震えるようなビヴラートになる時があり、晩年のティボーの演奏は大見得をきるように歌い込んでオーケストラ泣かせの場面も感じられ、大変興味深いです。なお、音質は時折ダウンしており雑音が混入するときがあります。ティボーはヨアヒムのカデンツァを弾いていますが、ゆったりと無伴奏ヴァイオリンの世界になっています。第3楽章の冒頭の演奏が大変面白くあの粘っこい演奏はオーケストラも同様で時代を感じさせる演奏です。ポルタメントもきかせています。


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