ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

イダ・ヘンデル(1953)
CD(TESTAMENT SBT1038)

イダ・ヘンデルの芸術
1.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
         (カデンツァ:ヨアヒム)
   22:08/10:04/7:55(計40分07秒)
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調

  イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
  セルジュ・チェリビダッケ指揮
       ロンドン交響楽団(1)
  ユージン・グーセンス指揮
    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(2)
   1953年3月6日録音(1)
   1953年10月26日録音(2)

 イダ・ヘンデルは1928年生まれ、カール・フレッシュとジョルジュ・エネスコに師事した現役のヴァイオリニスト。当時ヌヴー亡き後に、ヨハンナ・マルツィ、ジョコンダ・デ・ヴィートと人気を分かち合ったイダ・ヘンデルの感動的な演奏があります。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲は大変美しい音色で、ポルタメントをよく使います。それだけに艶のある響きが一層美しく感じられます。ヨアヒムのカデンツァを弾いています。第2楽章はヴァイオリンのポルタメントが非常に特徴的です。この緩徐楽章は聞き物。第3楽章はそのテクニックを十分発揮した名演。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はこの曲でもヘンデル独特の美音が響きます。時にポルタメントを使いながら演奏しており、この時代の女流ヴァイオリニストの人気が伺える実に素晴らしい演奏です。カデンツァが大変きれいです。第2楽章でもきれいなポルタメントが聞かれます。第3楽章は鮮やかなテクニックを披露しています。その美音に聞き惚れます。


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