ブラームス/ヴァイオリン協奏曲の演奏

ダヴィッド・オイストラフ(1955)
CD(WEITBLICK SSS0017−2)

オイストラフ/ヴァイオリン協奏曲集
1.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番
            イ長調K219「トルコ風」
2.バッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番
               ホ長調BWV1042
3.ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op77
         (カデンツァ:ヨアヒム)
   21:55/9:41/7:35(計39分11秒)
4.ベートーヴェン/ロマンス第2番ヘ長調Op50

  ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  フランツ・コンヴィチュニー指揮
    ベルリン・シュターツカペレ
   録音 1955年9月17日ライヴ

 オイストラフとコンヴィチュニーが共演したライヴ録音です。オーケストラはベルリン・シュターツカペレです。いずれもお得意の曲ばかりです。モーツァルトは生涯演奏しています。モーツァルト、バッハ、ブラームスそしてベートーヴェンを弾きわけるのは大変なことでしょう。モーツァルトはレガート重視、バッハは深遠に美しく、ブラームスは繊細かつダイナミックに、ベートーヴェンのロマンスはロマンティックに優しく。それが一度にできるのアーティストはどれだけいるでしょうか。
 さてブラームスのヴァイオリン協奏曲は前年のスタジオ録音とほぼ同じ演奏時間です。コンヴィチュ二ーの指揮はオーケストラが変わっても変わりませんでした。録音はやや音質が落ちます。またホールトーンが少し物足りず、1954年盤ほどのきれいな響きではありません。しかし、オイストラフの演奏は少しの気のゆるみもなく完璧に演奏しています。やはりオイストラフのヴァイオリンは凄いです。聞けば聞くほどその音楽に吸い込まれそうです。第2楽章の繊細で美しい響き、第3楽章の熱気ある演奏とこれも見事でした。


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