惑星の演奏

サー・エードリアン・ボールト/BBC交響楽団(1973)
CD(Ica Classics ICAC5173)2枚組

エードリアン・ボールト/名演集
CD1
1.ホルスト/組曲「惑星」Op32
  1)火星 2)金星
  3)水星 4)木星
  5)土星 6)天王星
  7)海王星
2.ホルスト/フーガ風序曲 Op40-1
3.ホルスト/「ハマースミス」前奏曲とスケルツォOp52
4.バターワース/青柳の堤

サー・エードリアン・ボールト指揮
 BBC交響楽団(1&3)
 BBC交響合唱団(1)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2&4)
 録音 1973年9月7日(1)
     1971年3月23日(2)
     1973年9月12日(3)
     1969年11月26日(4)
 ロイヤル・アルバート・ホール(1&3)
 ロイヤル・フェスティバル・ホール(2)
  バーキング・タウン・ホール(4)
    ライヴ録音
CD2
5.ヴォーン・ウィリアムズ/南極交響曲(交響曲第7番)
6.ウォルトン/交響曲第1番変ロ短調

サー・エードリアン・ボールト指揮
 BBC交響楽団
 マーガレット・マーシャル(ソプラノ)(5)
 BBC交響合唱団(5)
 録音 1977年10月12日(5)
     1975年12月3日(6)
 ロイヤル・フェスティバル・ホール
     ライヴ録音

 エードリアン・ボールトのライヴ録音集です。
 ホルストの組曲「惑星」はボールト6度目の録音でBBC交響楽団との録音でした。ボールトのライヴ録音の「惑星」です。 「火星」は冒頭から緊張感のある演奏です。オーケストラの響きの良さは素晴らしいです。金管の迫力は抜群です。パーカッションもよい響きです。弦と管が作り出す火星の響きが見事な演奏です。「金星」はホルンのソロが大変きれいです。木管と弦楽の響き、ヴァイオリン・ソロとボールトならではの美しさも素晴らしいです。チェロのソロも良い響きです。終結のチェレスタもきれいです。「水星」は速いテンポのスケルツォです。音楽の流れによどみはなく実に流麗な演奏です。木管とホルン、チェレスタも良い響きです。後半も素晴らしい響きが聴かれます。ハープも良い響きです。
木星」は冒頭からホルンの素晴らしい響きが聴かれます。トランペットやパーカッションもよい響きです。第2主題前に入る前の間(ルフトパウゼ)も印象的です。第3主題のホルンの響きの美しさ、またジュピターの主題は優雅で美しい演奏です。ホルンと弦楽の演奏が素晴らしいです。再現部の第2主題と第3主題のホルンも素晴らしい響きです。終結も素晴らしい演奏です。「土星」の序奏は低弦の響き、ヴァイオリンとヴィオラの透明感のある響きが素晴らしい。金管楽器もきれいに響きます。中間部のクライマックスでは鐘をきれいに響かせていて迫力は十分です。後半もきれいな演奏です。 「天王星」は冒頭金管の和音とティンパニの強打が見事です。そして管楽器と弦楽器の流れも完璧です。ホルンと弦楽の主題も美しさも見事です。その後のパーカッションもよい響きです。テューバとトロンボーンもよい響きです。終結もきれいです。「海王星」は大変静かに始まり、フルートの神秘的な響きが美しいです。木管楽器のアンサンブル、ハープとチェレスタの響きが素晴らしい。クラリネットの主題もきれいです。女声ヴォカリーズの美しい響きは素晴らしいです。消え行くところがきれいです。拍手喝采です。

 ホルストの「フーガ風序曲」は管弦楽の見事な演奏です。金管楽器の活躍が素晴らしい演奏です。中間部では低弦が良い響きです。チェロのソロもあります。後半はまた華麗な響きの演奏になります。
 ホルストの「ハマースミス」前奏曲とスケルツォは弦楽に始まる前奏曲、穏やかな演奏で木管がきれいです。スケルツォになると木管の華やかな響きになります。金管楽器も良い響きです。やがてホルンやパーカッションもよい響きです。そして弦楽器の美しい演奏になります。
 バターワースの「青柳の堤」は木管に始まるきれいな作品です。やがて弦楽がきれいに響きます。ホルンも良い響きです。そして河の堤を思わせる音の流れがあります。ハープもきれいに響く良い演奏です。

 ヴォーン・ウィリアムズの「南極交響曲」は交響曲第7番です。5つの楽章で構成されています。第1楽章は前奏曲でアンダンテ・マエストーソです。雄大な響きのオーケストラです。やがてソプラノのヴォカリーズや合唱も入ってきます。後半はパーカッションがよい響きです。第2楽章はスケルツォでモデラートになります。金管楽器がきれいに響きます。やがて木管とパーカッションもよい響きです。第3楽章はランドスケープでレントです。静かに始まります。やがて金管楽器がきれいに響きます。突然シンバルが響きます。後半にはオルガンも入って素晴らしい響きです。第4楽章は間奏曲でアンダンテ・ソステヌートです。木管がきれいに響きます。やがて盛り上がってきます。第5楽章は終曲で行進曲風な演奏です。壮大な響きです。やがてファゴットの響きも聴かれます。後半にはソプラノのヴォカリーズや合唱も入ってきます。オーケストラと共に素晴らしい響きです。拍手喝采です。

 ウォルトンの「交響曲第1番変ロ短調」は4つの楽章で構成されています。第1楽章はアレグロ・アッサイ、静かに始まります。やがて盛り上がって金管がきれいに響きます。そして木管もきれいに響きます。後半は全体的に素晴らしい演奏です。ティンパニも良い響きです。第2楽章はスケルツォでプレストなります。木管と共にティンパニも良い響きです。やがて金管楽器もきれいに響きます。ホルンも良い響きです。勢いのある演奏です。第3楽章はアンダンテ・コン・マリンコニアです。静かに始まります。やがて木管と弦楽が盛り上がってきます。中間部では金管も良い響きです。後半は全体的に素晴らしい演奏です。第4楽章はマエストーソ〜アレグロです。冒頭から全体的に素晴らしい響きです。やがて金管やホルンのきれいな響きが聴かれます。弦楽も良い響きです。中間部では木管やフルートが良い響きです。ティンパニも良い響きです。後半は金管の盛りあがり、ティンパニも豪快な響きです。パーカッションもよい響きです。見事な演奏です。拍手喝采です。


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