ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲の演奏

カミラ・ウィックス(1953)
CD(MUSIC&ARTS CD-1160)

カミラ・ウィックスの芸術
1.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61
        (カデンツァ:クライスラー)
2.ブロッホ/ニーグン
3.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op47
       〜第3楽章
4.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op35
       〜第1楽章

  カミラ・ウィックス(ヴァイオリン)
  ブルーノ・ワルター指揮
   フィルハーモニー交響楽団(1)
   1953年2月15日ライヴ録音
  ジョン・バーネット指揮
   スタンダード交響楽団(2&3)
   1950年5月28日ライヴ録音(2&3)
  アーサー・フィードラー指揮
   スタンダード交響楽団(4)
    1950年7月16日ライヴ録音(4) 

 カミラ・ウィックスは1928年8月9日生まれです。ワルターと共演した時は24歳でしたが、パワーのあるベートーヴェンです。ヴァイオリンの音色は華やかで美しく、しかも力強さを伴っており男顔負けの演奏です。
ブロッホのニーグンは21歳の時の演奏です。生々しいヴァイオリンが凄いです。シベリウスの協奏曲は第3楽章だけの演奏です。これもニーグンと同じ日の演奏ですので録音も同じようにヴァイオリン・ソロが強調された録音です。ボウイングとタッチの鮮やかさが伝わってきます。演奏は抜群です。
チャイコフスキーは第1楽章のみの収録です。こちらはアーサー・フィードラーの指揮でオーケストラはサンフランシスコのオーケストラです。ヴァイオリンとオーケストラのバランスが良い録音です。カミラのチャイコフスキーが1楽章だけでも聴けることは貴重です。演奏の完成度は文句無しでパワー炸裂といっても良いでしょう。カンタービレの美しさはいうまでもありません。


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